アクアリウム初心者は丈夫で育てやすい水草飼育からはじめよう
アクアリウムには、やはり水草飼育が欠かせませんよね。ひとことで水草と言っても、とても多くの水草の種類があります。
また、水草の種類によって、飼育しやすいものから細かいメンテナンスや水槽の設備環境を整えなければ育てにくい水草たちも存在します。
アクアリウムを始めて間もない人は、まず「簡単で手軽に育てやすい」水草を選び育てることがおすすめです。慣れてきたら、ステップアップで難易度の上がる水草を育てていけば良いと思います。
水草育成に慣れてから、徐々に難易度の高い水草を育てましょう!
初心者が育てやすい水草の3大要素
初心者の方が水草を選ぶ大切なポイントです。
光量が少なくても育てられる
水草は植物ですので、光を吸収して光合成をし、生長していきます。その際、多くの光を必要とする水草もあれば、少ない光でも育てられる水草があります。その水草ごとに求められる光量が得られなければ、いきいきときれいに育たないことも多くあります(育っているけれどもキレイとは言い難い…といったような。)
この光量の違いによって、必要な照明設備や照明時間が変わってきます。初心者の方は、「普通の光(または少ない光)で育てられる」水草を選ぶと良いです。初期の照明設備費用も抑えられます。
水質を選ばない(幅広く適応できる)
水草はそれぞれ育ちやすい水質があり、その幅が異なります。熱帯魚水槽の水質は、様々な要因で常に変化するものであり、水槽環境によっては、酸性~中世~アルカリ性と、さまざまな方向に傾くことが考えられます。初心者のうちは、「幅広い水質に対応できる」水草を選ぶと良いです。
Co2が少なくて良い(または、添加が不要なもの)
植物の光合成には、光の他に二酸化炭素(Co2)が必要となります。水槽内に存在するCo2だけでは成長しにくい水草も存在します。それらの水草を育てるためには、Co2添加システムが別途必要(1万円前後で購入可能)となります。
アクアリウム初心者の方は、最初はCo2添加システムが不要な水草(=水槽内Co2でも成長できる水草)を選び、育てると良いです。こちらも慣れてきたらCo2システムを使って、多くの水草を育てていけると良いでしょう。Co2を導入した方が、水草の生長度合いがかなり変わってきます。
水草の分類
水草には、次のような分類があります。それぞれの分類をしることによって、自分の水槽にあった水草選びが可能です。水草の分類をここではざっくりと知っておきましょう。
有茎型
茎のあるタイプの水草で、茎に葉がついていき成長します。葉の形や大きさ、付き方、色合いによってさまざまなイメージをもつ水草たちです。
有茎型の水草
ハイグロフィラ、ロタラ、ウォーターバコパ、グロッソスティグマ、パールグラス、アナカリス、マツモ等
ロゼット型
株の中心から、放射状に上に葉を展開するタイプの水草です。葉の形や大きさなどから印象、存在感を感じる水草が多いので、ロゼット型は水槽水景のアクセントなどにも良い使い方ができます。
ロゼット型の水草
アマゾンソード、アフリカンチェーンソード、アヌビアス・ナナ、キューピーアマゾン、クリプトコリネ、ピグミーチェーン、ヘア―グラス等
シダ類
地を這うように、羽状に葉を展開していくタイプの水草です。光量が少なくてCo2が不要なものもあり、育てやすく、流木や石に活着させるレイアウトなどが多いです。
シダ類の水草
ミクロソリウム、ウォータースプライト、ボルビディス
コケ・モス類
苔(コケ)の仲間の水草です。有名なコケ類の水草では、ウィローモスなどがあります。こちらも流木や石の活着に使われやすく、レイアウトのポイント使いにされる名脇役な水草です。エビや稚魚の隠れ家になったりするので、用途も広がります。
コケ・モス類の水草
南米ウィローモス、リシア、カズノゴケ等
初心者の内は、3大要素を満たす、以下の水草がおすすめです。
有茎型…ハイグロフィラ・ポリスペルマ、ウィステリア、アナカリス
ロゼット型…アヌビアス・ナナ、ピグミーチェーン・サジタリア、アマゾンソード
シダ類…ミクロソリウム、ウォータースプライト
コケ・モス類…南米ウィローモス
このあたりから飼育すると良いのではないでしょうか。
水草を飼育すると、色々な壁にぶつかります。この壁にぶつかって、水草をきれいに育てられる知識をつけ、どんどんステップアップしていってください!
目指せ!名アクアリスト!