グロッソスティグマ30cmキューブ水槽立上げ直後の危機!?
グロッソスティグマ水槽を立ち上げてから、早くも10日が経過しました。
(立上げの記録:グロッソスティグマで30㎝キューブのレイアウト水槽立ち上げ)
その後の水槽は、というと、
順調!!
…ではなく、
↑ 立上げ後10日の様子 ↑
か、枯れている?! 明らかに枯れ始めています!
鮮やかであった緑色の葉も面影なく、全体的に黄色くなっています!
どの水草の葉も全く元気がありません。成長している感がまるで無し。むしろ確実に死に向かっています…。
まぁ水槽立ち上げ当初は、水の状態(水質や栄養、水温、二酸化炭素や酸素の供給等)が不安定なことがとても多く、まだ騒ぐほどのことではないのかもです。ただ、経験上ちょっと悪化の状態が早い感じがするかなーと。
仕事で忙しくて…なんて言い訳もしがちですが、仕事の状況があったとしても、いかに水槽にやさしく、理想的に維持できるかを考えなければなりませんね。
ここでは、グロッソスティグマの30cmキューブ水槽立上げ後の10日で訪れた、「グロッソスティグマ水槽の育成危機」について、その記録と原因究明、早急な解決にむけた実践内容を残しています。
まず現状把握…グロッソスティグマ水槽立ち上げ後10日の現状
水草の種類に問わず、水槽全体に苔が発生し付着しているのがわかるでしょうか。
グロッソスティグマ、アヌビアス・ナナ、溶岩石、流木、ほぼすべての水槽内の環境に、茶色のアオミドロが発生しています。
苔まみれです。すべての水草が枯れ始めているような見え方をしています。
苔自体の光合成によって、酸素の放出が発生し、いたるところに気泡が現れているのが一目瞭然かと思います。
拡大していきましょう。
グロッソスティグマ
ほぼすべての葉の表面に、小さい気泡がついています。表面につきはじめているアオミドロの呼吸です。アオミドロって、緑色だけでなく、茶色などもあるんですよね。
グロッソスティグマの葉は横たわり、全体的に黄色く変化しており、鮮やかな緑をしていたグロッソスティグマの美しい姿は見てとれません。一部、ソイルから出始めているグロッソスティグマで若干緑色を保っている感じですね。
アヌビアス・ナナ
こちらにもアオミドロが多数ついています。
画像ではわかりづらいのですが、大きなアオミドロがゆらゆらと歯の表面に付着しています。
アヌビアスの葉の表面には濃い茶ゴケがついています。
リシア
リシアには特にアオミドロが付着しています。
水草ポットをリシアベースの改良版として用いているのですが、そのコンテナを飛び出そうとしている勢いは途中まで感じられたのですが、いまでは葉も同じく黄色味がかり、その成長の勢いをなくしています。
クリプトコリネ
3種類のクリプトコリネ達も、葉の表面は茶ゴケにおかされ、あの綺麗な緑色を放っていたルテアも黄色く無残な枯れ姿に。
正確には茶ゴケにおかされているだけで、枯れていない葉もあるのですが。ダメージはきっと大きいですね。
30cmキューブ水槽(ハイタイプ)の飼育環境
水槽
30cmキューブ水槽のハイタイプを使用。
30×30×40のサイズです。
水換え
水槽の立ち上げ翌日から、3日迄は毎日換水。その後2日おきに換水をしていました。
生体
水槽立上げ後のこの10日経過後時点まで、生体投入無し。
水槽立上げ後すぐですので、バクテリアも十分に棲みついていないため、パイロットフィッシュを含め、この辺りまで生体は投入していません。
今回の件を受け、苔とり生体としてヤマトヌマエビ約12匹を、60cm水槽から引っ越してきてもらいました。枯れ始めている水草のためにも頑張ってほしい。
投与飼料類
与えた飼料は、立上げ当初に底床に入れた「テトラ イニシャルスティック」と、コトブキの「すごいんです バクテリア」のみ。薄めの液肥を水換え時に添加。
照明
計3灯使用。 ※( )内はルーメンを記載。
・GEX クリアLEDパワーⅢ300 (500lm)
・ヤザワ クリップライトE26 クローム CLX605CH ×2
電球①:SPLamp-5w 観賞用植物育成LEDライト E26 (?lm)
電球➁:パナソニック LED 昼光色相当(6.9W) LDA7DHEW2 (810lm)
グロッソスティグマは一定の高光量が必要なので、成長にはこれでも暗いかなと思っています。
Co2
なし
※立上げ当初から導入したかったのですが、機材導入遅れによりこの時点ではまだCo2添加はしていません。水換えをこまめにやっているので、大きなCo2不足にはなっていない判断です。
ソイル
JUN プラチナソイル パウダー
水温
28度~30度を推移。
水草の状態と環境からの考察
考えられるのは、多分これではないかと想定していました。
というより、考えられる要因が多すぎです。
『Co2なしの環境で照明14時間点灯からの水温高めが継続。』
きっと最も当てはまる上位要素はこれではないかと思っていました。
正直こんな環境では水草も育ちませんよね。
前回の30cmキューブ立ち上げ記録の際にも書いたのですが、今回の30cmキューブ水槽を新規立ち上げ用意するにあたり、Co2セットを新規購入しています。ですが、その調達には、携帯会社のドコモのdカード特典であるクーポンを使って、Co2セットを購入しようとしたのでした。dショッピングですね。
こちら、クーポン申請後すぐにショッピングクーポンを使えると思っていたのですが、まさかの「申請後1~2週間後にクーポン付与」…とするスケジュール感でした。
その為、この水槽を立上げた日から、それほど日を空けずに納品できると思っていた当初の思惑(1~2日ずれ程度で済むだろう)はくずれました。
結果、まさかの水槽立上げ後10日近くも、Co2セット類が届かないまま、育成しなければならない状況に陥ります。水換えで間に合うかと判断したのですが。
Co2セットの購入内容に、タイマーがついてくるため、照明についてもこのタイマーを用いてコンセント分岐で対応する予定でしたので、
・Co2なしのまま10日経過
→換水を割りとしているので、適度にCo2補給はされている。
・水槽立上げ後まもない為、バクテリアも定着しきれていない。
(コトブキのバクテリア剤投与は一部していましたが。効力は正直どこまでか)
・照明タイマーがないまま、毎日14時間照明点灯
→出勤前の朝7時に点灯し、夜21時に帰宅した際に照明を消灯。これはちょっと良くないですね。
・水温30度付近まで上昇。
⇒クリップライト2灯&gexLEDを使用しており、天板ガラスに直乗せ照射によることから、水面近くの位置での照射と、照射時間が過多となり、高水温となる環境が出来あがっていました。水草にこの水温はかなりダメージですね。
これらバランスの悪すぎる状態が作り上げられ、水草のダメージも多く、苔の繁殖も許される環境ができあがり、水草の成長には圧倒的に望ましくない環境が出来上がっていったのだと思います。
改善に向けた対応
■光量の調整
思い切ってタイマーやCo2機材の到着までは、完全無照明でコケ抑制をしようと考えたのですが、まずはクリップライト側は1灯にしてみました。
GEX クリアLEDパワーⅢは継続です。
クリップライトは、クリップ機能を用いていませんでした。天板ガラスに直置きしていました。高水温回避の対策として、クリップ掛けの機能を使い、天板ガラスとの間にすきまを設け、熱による水温上昇を軽減しました。
クリップ2灯→1灯。そして設置位置(高さ)を調整。
その後、これで水温は約2度は下がっています。
■水替え
毎日換水を継続。
■その後Co2セット導入
やっと到着したのが、立ち上げ後の10日後。つまり、この記事で紹介した立上げ後10日後の水槽紹介時に、co2も開始できる状態でした。この日を待ちわびてました!
■アヌビアス・ナナのメンテナンス
茶色くなったアヌビアス・ナナをメンテナンスします。用いるのは木酢液。もはやアクアリストにとってなくてはならないアイテム。
結果
これらを改善していくと、グロッソスティグマや他の水草たちは…
無事復活しました!
あの枯れ始めていた姿が嘘のように復活しはじめました! 生還!
グロッソスティグマ育成には、光量が必要なので、クリップライトの位置も、いったんクリップ機能は外して、ガラス天板へ直置きに戻しています。
黄色がかったクリプトコリネやリシア、そしてグロッソスティグマたちも、鮮やかな色がよみがえりはじめ、イキイキとしています!
最初のころの発色に向かいよくなってる気がします!
なんとかピンチを脱出できた水槽立ち上げ後の様子でした。
<冒頭の画像との比較>
↑ 上記はダメージを負っているとき。これと比べると大分復活しました。
新規水槽立ち上げるときって、ウキウキしてますよねー。その気持ちの高まりが、本来環境の準備が揃うことを見越して始めるべきものなのに、浮き足立って判断ができずに先走ってしまいました。
ひとまず、グロッソスティグマたちがイキイキとした姿に戻れてなによりです。みなさんの水槽も、こんな状態にならないようにお気をつけください。
生還!
さいごに
今回、特に弱った水草に急な回復をみせたのは、上記の改善アクション後に、これを加えた翌日辺りからでした。弱っているときに、イキイキさせるのは本当かもしれません。
・メネデール(水草用)
鉄分主体で苔のでる栄養素もないので、水草メインで用意している水槽には、一本あった方が重宝するかもしれません。
↓その後のグロッソスティグマ経過記事↓
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