ミナミヌマエビは体表の色を変化させる
ミナミヌマエビを飼育していると、「ん?何か色が変わってない?」などと思う事が良くあります。
ミナミヌマエビの飼育を始めたばかりの方は知らない事も多いのですが、ミナミヌマエビは体の色を様々な色に変化させるエビです。
茶色や緑色、黒、背中の筋がグレーがかりタイガーもようになる個体、そして赤色なんかにもなるのです。
■赤色に変化したミナミヌマエビ
上記の写真は、管理人の水槽の1つで飼育するミナミヌマエビの写真です。購入当初(5年前程度)から、代々の子孫が残り、そのひとつの個体です。
一見するとレッドチェリーシュリンプのような色ですね。
ミナミヌマエビは、前述したように身体の色を様々に変化をさせるユニークなエビです。どんな色がどれだけ出現されるかは、飼育環境やエビ個体により異なると思いますので、一概には言えません。ミナミヌマエビを飼育している水槽であれば、大抵どれかの個体は、色の変化を見せるのではないでしょうか。
■黒色(?)濃い青気味(?)に変化したミナミヌマエビの個体
■水色のような色の個体も
購入しても亜種が混在しているエビ事情
アクアショップで購入しているミナミヌマエビであっても、純国産のミナミヌマエビだけでなく、亜種となるシナヌマエビが混入しています。半数以上がそのような実情ではないかといわれていますが、はてさて真実はいかに。
それぞれ、ヒゲ部の特徴などで見分け方がありますが、判断は非常に難しいと思います。
また、スジエビといったテナガエビ系のエビが混入していることもあります。ミナミヌマエビと比べ、前手の長さがヒゲ先以上まで長い特徴をもつなどしていますが、こちらも判別はなかなか難しいと感じます。
ただ、スジエビを発見した場合、気を付けるべき点があります。スジエビは捕食性が高く、ミナミヌマエビや魚を襲ってしまうので、混入しているのを見つけた場合、同水槽で混泳させず隔離することが大切です。
ミナミヌマエビが赤色になった時は注意も必要
カラフルな変化をみせるミナミヌマエビですが、赤色を見せた個体には、少々注意すべきこともあります。
それは、個体が弱っている時があるという事。身体に不調をきたしている時にも赤色が出現することもあります。
特に、赤色になる理由のひとつに、水槽内のアンモニア増によって体表の色が変わる場合があります。その濃度が高くなると、やがて「アンモニア中毒」の状態となり、生命への影響を及ぼしてしまいます。赤色のエビ個体が増え始めたなどの傾向が見られたら、注意が必要です。
そんな不安を見せずに、もりもりとエサを食べ、元気に泳いでいる場合も多くあるのですが、前述したように、不健康である可能性などもないかという点は意識しておいた方が良いと思います。
・飼育環境を急激に変えすぎた
・新たな外敵が現われた
・水槽内の汚れがひどい
・餌の食べ残しがあるほどあげてしまい、その頻度も高い
・エサとしてあげた青菜に薬が使われていないか?
など、飼育の基本的な事から見つめなおしてみると良いと思います。
不健康な場合には、ポツポツと日を置いてエビが続けて死んでしまう事もあります。このような現象が認められた場合は、早急な分析、対策を講じましょう。
色を変えて楽しませるミナミヌマエビ。
飼育も繁殖も容易で見た目もかわいい生物ですので、一生懸命愛情を注いであげたいですね。
目指せ、名アクアリスト!