ろ過フィルターの掃除(エーハイム2213)
熱帯魚水槽の飼育上、ろ過フィルターの掃除は定期的に必要です。
今回は管理人の水槽の一つで使用している、外部ろ過フィルター「エーハイム2213」を例に、掃除手順を書いていきます。
ろ過フィルター(エーハイムクラシック2213)の掃除手順
1.ろ過フィルターの電源を抜く
電源プラグを抜きます。エーハイムは、非常に静かな駆動音です。電源が入っているのを忘れそうになりますがしっかり最初に抜きましょう。
2.ホース(排水・吸水)のダブルタップの栓を締める
ダブルタップを水の通り道と直角(90度)となるように栓を閉め、水が漏れないようにします。
2.バケツやポリ容器の用意
ろ過フィルターの中の水を排水するために、バケツや桶などを用意します。
3.ダブルタップの開栓をし排水
排水ホースを用意し、ダブルタップを水の通る道と平行となるようひねります。
ジョイント部分を外し、本体下部側のホースをポリ容器内にいれ、ダブルタップの栓を開栓(水の通り道と平行に)します。
4.(重要!)稚エビ、稚魚チェック
本体フィルター内の排水をしていくときには注意が必要です。なんと、稚エビや稚魚がでてくる場合があります。これは、熱帯魚水槽内で繁殖をしていた場合に多いのですが、ろ過フィルターの吸水口のストレーナーから、稚エビや稚魚が吸い込まれてしまう事があるのです。こういう事が考えられるため、ろ過フィルター本体内の排水は、流しやお風呂場などで直接排水をするのではなく、ポリ容器やバケツなどを使って排水するようにしましょう。ここが救出のチャンスです!
5.水槽水の汲み置き
ろ過フィルター内のろ過コンテナを洗うためには、熱帯魚水槽の飼育水で洗います。水道水で洗う事は絶対にしてはいけません。水道水に含まれる薬品で、ろ過フィルター内に棲みこんだバクテリアが死滅してしまいます。バクテリアは水質浄化の重要な役割を果たしているため、死滅させないように注意が必要です。
6.(重要!)ろ過コンテナの稚魚チェック
ここからろ過フィルター内のコンテナを取り出し、フィルター内のろ材を飼育水で洗っていきます。ここで注意な事が、再び稚エビ、稚魚の救うチャンスであるという事。特に稚エビなどが、ろ材の中に取り残されていることがあります。かなりの確率で存在しています。ろ材を飼育水で洗う際も、ポリ容器内で洗うようにしましょう。前の手順で、ろ過フィルター内の排水で稚エビ
を発見したケースでは、ほぼ稚エビが見つかる可能性が高いです。
7.ろ過コンテナの清掃※
生物ろ材、物理ろ過、粗目フィルターパッドを順に飼育水で洗います。水道水は決して使ってはいけません。また、飼育水を使うにしても洗いすぎ、こすりすぎは必要以上にバクテリアを流してしまうことにもつながります。ささっと洗い流す程度でOKです。
8.ろ過コンテナの組み立て
ろ過コンテナ内のろ材を洗い終えたら、元の構成に戻していきます。
9.元通りに組み立てる
ろ過コンテナを、ろ過フィルター本体にセットし、ホースをつなげて戻します。ここで、排水と吸水のホースを間違えないようにしましょう。間違えると水の循環がうまくいきません。
10.呼び水
ろ過フィルター本体と、水槽側のホースをつなげられたら、ろ過フィルターの電源を入れます。その後、水槽内の排水側(水が出てくる方のホース)を、口で吸い呼び水をします。
排水側のホースを口で吸いこみ水を手動で循環させる。
吸い込んだ後にホースから水が流れでてくれば、水の循環が始まりセット終了です。
これにてろ過フィルターの掃除は完了です。
ろ過フィルター本体の清掃をしたときは、水槽水の水換えはやめましょう
ろ過フィルターも掃除して、水槽内の水換えもしてしまうと、一度に色々な環境変化が起きることになります。これは、熱帯魚の身体には大きなダメージやストレスを与えてしまいます。掃除をするにしても、少しずつ段階的に実施していきましょう。
ろ過フィルター(エーハイムクラシック2213)の掃除方法でした。
飼育している熱帯魚のためにも、定期的なフィルターメンテナンスをしっかりとしてあげましょう。