ミナミヌマエビの抱卵
ミナミヌマエビは、熱帯魚水槽の中でも、飼いやすく繁殖もとてもしやすい可愛い魚のひとつです。
価格もお安く、コケ掃除にも活躍してくれますので、熱帯魚の初心者の方はぜひとも飼育してほしい類のひとつです。
そんなミナミヌマエビの産卵は、飼育をしていると比較的容易に見つけることができます。
抱卵する管理人飼育水槽のミナミヌマエビ
ポイント
お腹に黒っぽい卵を抱えている姿が確認できますね
ミナミヌマエビの産卵は、抱卵(おなかに卵を抱えた状態)のかたちで卵が見られます。水草などに卵を付けるような出産ではありません。
このため、母親の身体で守るということから、比較的外敵から身を守りやすくたくさんの子が孵化しやすいのです。
ミナミヌマエビの抱卵期間
一般的に、約3週間~4週間の期間、抱卵をし孵化していきます。水温が高めなほど、抱卵期間は短く早くに産まれ、水温が低いほど抱卵期間が長くなる傾向があります。
ミナミヌマエビの抱卵を手助けしよう!
ミナミヌマエビの抱卵を見つけ、孵化を成功させたいのであれば、ミナミヌマエビの赤ちゃんが育ちやすい環境をつくってあげましょう。特に他の熱帯魚と混泳環境にある水槽は、ミナミヌマエビの赤ちゃんは食べられやすく、大分エビの赤ちゃんの数も減ってしまうと思います。
水草や流木で隠れ家となる環境を作ってあげると、身を守りやすく成長しやすい環境ができあがります。
水草はウィローモスやリシアなどがおすすめ!
ウィローモスは、エビの隠れ家にもなりやすく、エビ類の好む水草です。水生コケの一種です。水草で環境を作ってあげるのであれば、このウィローモスやリシアなどの水草類を入れてあげるとミナミヌマエビさんたちも大喜び間違いなしです。
<ウィローモス>
<リシア>
ボールのような形で繁殖したリシア。写真のエビはヤマトヌマエビです。
混泳の数が多すぎるなら隔離も視野に
飼育している熱帯魚の水槽が、混泳環境で数も多く、エビの生存が厳しい状況も考えられます。そのような場合には、飼育ケースを別に用意してあげましょう。
ミナミヌマエビの数を多く育てないのであれば、別の飼育環境を用意してあげた方が育ちやすいのは間違いありません。
抱卵期間、産後の注意点
水槽水の水質変化には注意が必要です。抱卵期間には、母エビの脱皮促進などにもつながってしまい、抱卵から離れてしまう卵がでてしまうことに繋がります。こうなると孵化はできません。体調を悪化させることにもつながるため、抱卵期間の水換えはなるべく控えましょう。
また、抱卵後、無事に孵化したミナミヌマエビの赤ちゃんはとても小さいです。2ミリ前後。このサイズでは、水槽の中の吸水フィルターに吸い上げられてしまいます。
特に、上部式フィルターなどで、フィルターの吸水部分が底砂に接してしまっているような環境では、かなりの稚エビたちが吸い上げられてしまうかもしれません。
外部フィルターに吸われるミナミヌマエビの稚エビの記事
フィルター吸水口であるストレーナー部などに、こまかい目のスポンジなどを被せるか、フィルター吸水口の位置を高めに設定するなど、回避の対処をしてあげましょう。
ミナミヌマエビはとても可愛らしく、コケ対策にも大活躍してくれます。
是非、飼育と繁殖に挑戦してみてください!
目指せ、名アクアリスト!